代表挨拶

Greeting

信州呼吸ケア研究会代表世話人
市立大町総合病院 病院事業管理者兼院長
藤本 圭作

本会は呼吸ケアを研究するとともに、その普及を図り、地域医療発展のために貢献することを目的として発足した研究会です。本会は長野県に所在する医療機関等に勤務し、本会に参加を希望する医師、看護師、医療ソーシャルワーカー、保健師、理学療法士、作業療法士、薬剤師、栄養士、臨床工学技士、臨床検査技師、救急救命士、その他本会の目的に賛同し、参加を希望する医療職者をもって構成されます。研究会は1年に1回、南信(松本)と北信(長野)交互に開催され、呼吸ケア基金の支援を受け研究会内の一般演題優秀者に対して賞金を提供すると共に、研究の支援をおこない、信州の呼吸ケアレベルの向上と発展に貢献してきました。呼吸ケアは医師だけで出来るものではありません。多職種がその専門性を生かして協働しておこなうものです。また、病院から在宅へと呼吸ケアネットワークは大きく拡がり、益々多職種が連携して取り組まなくてはいけません。この意味でも本研究会の果たす役割は大きいと思います。

本研究会は平成元年2月在宅酸素研究会として発足し、第2回から4回までは甲信在宅酸素研究会、第6回から信州呼吸ケア研究会と名称をかえて今日まで続いています。この研究会を支えている信州呼吸ケア基金は、平成14年にHOT患者様のご遺族から、信州の呼吸ケアの発展に寄与していただきたいと寄付していただいた200万円を基に設立されました。この患者様の気持ちを忘れずに、信州の呼吸ケア発展のために本研究会が益々発展することを望みます。